私が弦躋塾に初めて参加した日は、ちょうど「初心者のための鍼灸治療学」と「迷える診断と治療」という講義シリーズの第一回目でした。首藤先生の話は単なる技術論や理屈だけでなく、臨床家としての心得や苦労話などをユーモアをまじえて講義され、その人柄にすっかり魅了されました。講義の復習をするために録音をしたのですが、これを文字に起こしたところ大変勉強になったので、以後の数年間は講義の文字起こしを続けました。
これらの講義録は全て首藤先生にお見せして校正を受けています。長い間、日の目を見ることが無かったのですが、今回、首藤先生よりお許しを頂き、ここに公開します。先生の寛大な心に感謝しています。ありがとうございました。
私も開業当時、この講義録を読みながら頑張りました。今でも壁につき当たったときに読んでいます。これから開業を考えている方、臨床家を目指している学生の方、ぜひ首藤先生の講義を読んで、明日に活かしてください。